上陸しました

　窓際完結のご挨拶もせず旅立ってしまったので、旅先ですが後書きを書こうかと。ちなみに現在関西の某所におります。今日のお宿は９８０円です……若さ的な何かで乗り切るぞ！　明日も宿はたぶんネカフェだ。
　というわけで、旅先でもネットはほぼ毎日見ております。窓際の感想等は鋭意募集中です（笑）。

　拍手ありがたくいただいております！　窓際完結へのメッセージ、ありがとうございました！　一つの話が手を離れたんだなあ、とメッセージを拝見して改めて思った次第です。

　以下、そんな窓際の蛇足なあとがきです。ネタバレ含みます。

　短編を書くつもりだったのに、うっかり長編になってしまった私の行き当たりばったりっぷりが如実に現れた作品でした。最初から読んでくださった方がいらしたら、申し訳ありません……
　窓際はラスト（二十話辺り）が書きたくて書き始めた話で、登場人物は話のコマのつもりでしたが、予想外にキャラクターの皆さんが動き回って私の目論見は儚くも崩れ去りました。正直、話の本筋だけを追えば五話くらいで終わったと思います。ルーケがぐるぐる悩んでいる分、本編が長くなったのではと（笑）。キャラクタの動きのおかげで、ラストも少しだけ救いのあるようなないような結末になりました。ですが、今はこれで良かったのだと思います。プレギエラの時もこんなことを言っていたような。

　最初に書き始めた時はルーケとテュリスが赤の他人でルーケがテュリスに一目ぼれした（説得力が無さ過ぎるうえに無駄にドラマチックすぎて止めました）、とか、アルベルトは初期構想では領主の息子ではなく馬丁だった、とかいろいろと裏話はあるのですが、語るとうっとうしくなるのでここらへんで終わりにしておきます。
　長いような短いような話でしたが、最後まで読んで下さった方、一度でも目を通して下さった方、皆様にお礼を申し上げてあとがきとかえさせていただきます。

　最後にテュリスの名前の由来をお教えして終わりにしようかと。テュリスはギリシャ語で、「窓」の意です。